ヘアアイロンの使用で髪を傷めないようにするには?熱と摩擦から髪を守る4つの対策

ヘアアイロンはヘアスタイルをバッチリ決めたり、くせ毛をストレートにしたりするのに役立つ便利な家電製品です。

ストレートの毛質にウェーブやカールをつける目的にもヘアアイロンは使われていますが、髪が傷みやすいという点に悩んでいる人も少なくありません。

髪を傷めずにヘアアイロンを使うにはどうしたらいいのか、4つのダメージ対策について解説します。

ヘアアイロンを使用して髪が傷む理由

ヘアアイロンは電気の力で熱したプレートを髪の毛に押し当てることで、ヘアスタイルをセットする仕組みです。

髪の毛の大半は皮膚や筋肉と同様にたんぱく質でできていますが、たんぱく質は高熱が加えられると変性してしまうという性質を持ちます。

ヘアアイロンで髪の毛をはさみ込むと熱だけでなく物理的な摩擦の力も加わり、キューティクルへのダメージも避けられません。

表面をウロコ状に覆いながら髪の毛を保護しているキューティクルは熱や摩擦に弱く、ヘアアイロンを正しく使わないとぼろぼろになって剥がれ落ちてしまいます。

ヘアアイロンを使用せずに髪をうまくセットできればいいのですが、実際にはなかなか難しいのが現状なのです。

正しい使い方をすれば髪を傷めずにセット可能

熱と摩擦の力でヘアスタイルを整えるヘアアイロンは一歩間違えると髪を傷めてしまうという点で、諸刃の剣のような面もあります。

そんなヘアアイロンでも正しく使えば髪へのダメージを最小限に抑えつつ、ヘアスタイルをバッチリと決めることも不可能ではありません。

以下に挙げる4つの対策を徹底させることで、ヘアアイロンを使っても髪を傷めずにヘアセットができるようになります。

ヘアアイロンにはストレート用とカール用の2種類に大きく分けられますが、以下で紹介する注意点は両方に共通する対策です。

髪が濡れたままヘアアイロンを当てない

ヘアアイロン使用上の注意として筆頭に挙げられるのは、髪が濡れたままヘアアイロンを当てないという点です。

衣服のシワを伸ばすのに使う普通のスチームアイロンは、アイロンに水を入れてスチームを発生させるようにするとシワがよく伸びるものです。

これはアイロンをかける衣服が水分を含んで繊維が柔らかくなり、熱と圧力を加えることで繊維が整列しやすくなるからだと考えられます。

そういうイメージがあるせいかヘアアイロンを使う場合でも髪を乾かさないままかける人がいますが、そういう使い方は大間違いです。

濡れた髪の毛は内部に水が浸透している状態のため、熱が加わると水の分子が気化して急激に膨張します。

水が蒸発する際に髪の毛を構成していた組織が破壊されてしまうために、髪が濡れたままヘアアイロンをかけると髪が傷んでしまうのです。

ヘアアイロンをかける前に髪の毛をしっかりと乾燥させ、水分が残っていない状態で使用することが大切です。

プレートの温度を低めに設定する対策

ヘアアイロンで髪の毛が傷んでしまう原因は、熱による影響と摩擦による影響の2つに大きく分けられます。

特に熱の影響は摩擦以上に大きい面があって、髪の毛と直接触れるプレート部分の温度が高ければ高いほど髪へのダメージが大きくなる点には注意しなければなりません。

温度が160℃以上になるとたんぱく質の変性が始まるため、ヘアアイロンを使用する際にはそれ以下の温度に設定するのが理想です。

とは言えヘアアイロンの設定温度を低くしすぎると、今度はヘアスタイルがうまく決まらないというジレンマに陥ります。

ヘアアイロンで設定可能なプレートの温度は製品によって差もありますが、プロ仕様の機種だと200℃以上の高温設定も可能です。

高い温度に設定すればヘアスタイルを早くセットできるとは言え、それだけ髪を傷めるリスクも多くなります。

美容院などでプロにセットしてもらう場合は別として、自分でヘアアイロンを使用する場合は150℃前後に設定するのが無難です。

カールタイプのヘアアイロンを使用する場合は設定温度を180℃程度まで上げる必要も出てきますが、そうなると余計に髪の毛のダメージケアが重要になってきます。

スタイリング剤を使用して髪を保護

髪の毛をしっかりと乾かしてからヘアアイロンを使用し、プレート温度も低めに設定することで髪へのダメージを軽減させることはできます。

それでも髪が傷んでしまうことを完全に防ぐのは難しい面がありますので、別の方法も併用して髪の毛を保護するような対策も必要です。

多くの人が実践しているヘアアイロン対策の1つとして、スタイリング剤を使って髪を保護するという方法が挙げられます。

スタイリング剤はヘアスタイルのセット力を高めて長時間キープさせる目的で使用されますが、ヘアアイロンやドライヤーの熱から髪を保護する作用を持つという点も見逃せません。

スタイリング剤にはヘアオイルやジェルタイプ、ヘアミルクなどいろいろな種類がありますので、自分に適した種類を選んだ上でヘアアイロンを使用するといいでしょう。

洗い流さないタイプのトリートメントも効果的

ヘアアイロンの熱から髪を守るのに使われているヘアケア用品の1つに、洗い流さないタイプのトリートメントも挙げられます。

傷んだ髪の毛に浸透して組織を補修したり、表面をコーティングして外部の刺激から髪を保護したりするのがトリートメント本来の役割です。

髪の毛の健康を維持するのに欠かせないキューティクルを整えるのも、トリートメントの持つ効果の1つとして挙げられます。

シャンプー後に使うトリートメントは洗い流すのが普通ですが、洗い流さないタイプのトリートメントも増えています。

ドライヤーの熱から髪を保護する目的でも使われるこうしたトリートメントは、ヘアアイロンの高熱対策に効果的です。

摩擦の少ないプレート素材を

ヘアアイロンを使用すると髪の毛が傷んでしまうもう1つの原因として、プレートによる摩擦の影響も無視できません。

熱による影響を抑えようとして低温の設定にするとなかなかセットが決まらず、何度も同じ個所にプレートを当ててしまいがちです。

ヘアアイロンは髪の同じ個所に繰り返し当てると熱の影響に加えて摩擦の影響も大きくなり、髪が余計に傷みやすくなります。

ヘアアイロンのプレート素材によっても摩擦の影響が違ってきますので、髪への負担を抑えるには摩擦係数の低い素材を選ぶことが大切です。

ヘアアイロンのプレートに使われている素材には、チタンやセラミックス・テフロンといった種類があります。

中でも摩擦係数が最も低いチタンを使った製品は髪が傷みにくい点が特長ですので、毎日ヘアアイロンを使うという人におすすめです。

コーティングが剥がれると髪を傷める原因に

チタンやセラミックスといった素材は材料が高価なため、ヘアアイロンのプレート全体に使用すると製品の価格がどうしても高額になってしまいます。

そのため普及価格帯のヘアアイロンはプレートの基盤部分に別の金属を使用し、表面だけ摩擦係数の低いチタンや熱伝導性に優れたセラミックスなどをコーティングしているのが一般的です。

安価なヘアアイロンだとこのコーティングの耐久性が低く剥がれやすいため、長く使っているとコーティングが剥がれてきて髪を傷めやすくなります。

プレート部分のコーティング耐久性が高い中級クラス以上のヘアアイロンを選べば、長く安心して使用できるものです。

ヘアアイロンでも上位機種やプロ向けの製品はこうしたコーティングではなく、プレート全体にチタンやセラミックスを使用しているので耐久性がさらに高くなります。

まとめ

髪を濡れたままヘアアイロンを使わないという注意点に加え、設定温度にも気をつけることで髪への負担を軽減できます。

さらにスタイリング剤や洗い流さないタイプのトリートメントで髪を保護する方法も、ヘアアイロン対策として効果的です。

ヘアアイロンの熱だけでなく摩擦による影響に対しても、プレート素材の選び方を工夫することで髪を傷めないようにする対策は十分に可能です。